私たちの施設で日々働く、大事な仲間をご紹介します。個々人が「職業家族」として、家族と同じ覚悟でプロフェッショナルとして働くメンバーです。療養者ご本人・ご家族と同じ価値観を共有し、しっかりサポートさせていただきます。

 

私たちの職業家族をご紹介します。

ファミリー・ホスピス四之宮ハウス

日常をその方らしく過ごせるよう支援する

急性期から在宅ホスピスへ

ファミリー・ホスピス ホーム長
緩和ケア認定看護師
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ファミリー・ホスピス ホーム長
緩和ケア認定看護師

私はずっと外科系の急性期病棟で働いていました。病院での緩和ケアの必要性を強く感じ、認定看護師の資格を取得して、緩和ケアチームの立ち上げにも携わりました。その後、家庭の事情で長時間の勤務が難しくなり、しばらくは教育職を務めていましたが、たまたま自宅から近い当ハウスの存在を知り、ホーム長として現場に戻ってきました。

当ハウスには「おうちが病院」というコンセプトがあります。家に帰りたいという方は多いですが、実際にケアを担うご家族には、不安もたくさんあると思います。特に医療依存度が高い方の場合、ご家族の負担も大きくなるでしょう。そういった事情で、ご自宅に帰るのが難しいという方にも、残された時間を自分らしく過ごしていただきたいと考えています。おうちに近い環境でありながら、専門家による医療的ケアが提供できるので、ご本人にもご家族にも安心していただけると思っています。

日常生活を多職種で整える

緩和ケアというと、死に向かっていくケアという印象が強い方も少なくありません。でも私は、緩和ケアは最期のときまで生きていくためのケアだと考えています。最期のときまで生活する場を、私たちはしっかり整えていきたい。もちろん、特別なお出かけなどのイベントがあればご本人も喜ばれますし、そうした機会は大切にしていますが、そのベースとなるのは日常生活です。ですから私たちは、日常生活をその方らしく過ごせるような環境づくりに力を入れています。

そしてそのためには、看護師、介護士、訪問診療医、薬剤師、調理師など、多職種の力が必要です。介護士は生活を支え、調理師は食を支え、看護師は医療に責任を持って、専門的ケアを提供する。ご本人やご家族の希望と必要な医療のバランスを取ることには難しさもありますが、その時その状況におけるベストを、多職種みんなで見つけていくことが理想です。専門性も教育背景も違う多職種が連携してより良いケアを提供するには、さまざまな価値観を受け入れる柔軟な姿勢と、現状を客観的に俯瞰する力が必要です。スタッフにもそうあってほしいですし、自分自身も日々心がけて、理想に近づけるように頑張ります。

ファミリー・ホスピス二子玉川ハウス

生かされるのではなく生き抜くためのケアを

「生かされる」ことへの違和感

ファミリー・ホスピス 支援部
看護師
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ファミリー・ホスピス 支援部
看護師

私は看護師として、手術室と産婦人科以外のほぼ全ての診療科を経験してきました。ホスピスの経験はなかったのですが、「施設の責任者を探している」と声をかけていただき、思い切って引き受けました。親の介護や子育てをしながら働いているので、自宅から近いことも決め手になりました。

当施設に来る直前は、透析専門のクリニックで働いていました。若い患者さんの場合は、透析を受けながら仕事をしていたり、家族がいたりと、治療の目的がはっきりしている方がほとんどですが、高齢の患者さんはそういう方ばかりではありませんでした。週3回、身体に大きな負担をかけて治療を受け、食事や水分摂取も制限されてしまう。そして治療以外の時間は、自宅でただ寝ているだけという方もいらっしゃいました。治療を続けなければ生きられないけれど、何のために生きているのかわからなくなることがあるとおっしゃる方も少なくなく、私はそういう環境でやりがいを見出すのが難しくなっていきました。

病院という場では、病院のルールやスケジュールに沿った生活をしていただくことになりますから、患者さんご本人の生活リズムとは関係なく治療や検査が入ってきます。生命の維持が優先され、患者さんの思いや苦痛が二の次になってしまうことも少なくありません。特に末期の患者さんの場合、食べられなくなったら点滴を行うため、身体に水分が溜まって、むくんでしまうところを何度も見てきました。こうした姿は不自然なのではないかと思いましたし、私自身も心苦さを感じていました。

尊厳を守り、生活を優先する

当施設に来てからは、「自然に亡くなることのなんと美しいことか」と感慨深く思うことが増えました。病院ではできなかった、生活を優先したケアが、ここでは実現できると感じています。ですから入居者の皆さんにもご家族にも、亡くなるまでの緩和ケアではなく、生き抜くための緩和ケアを心がけているとお伝えしています。生かされるのではなく、最期の瞬間まで生き抜いていただきたい。人としての尊厳を守りながら、その方らしい生活をしていただくためのケアを提供したい。そのための環境を整えていきたいと私は考えています。

ナーシングホームJAPAN

的確なケアに加えて気遣い・心遣いを大切に

ご希望に応じたケアを提供

ナーシングホームJAPAN 
看護師
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ナーシングホームJAPAN
看護師

当ホームには、がん末期の方が多く入居されています。入居者の方々には、人生最後の時間を過ごす場所として選んでいただいていますので、ここに入って良かったと思っていただけるよう、できるだけご希望に応じたケアを提供するよう心がけています。

例えば、当ホームではこれまで、週末は必ず家に帰りたい、毎日晩酌でビールを飲みたい、肺がんだけれど煙草を吸いたい、生まれたばかりの孫に会いたい、ご家族が泊まり込みで介護したいといったご希望に応えてきました。病院ではなかなかできないケアができていると感じています。

また、残された時間が短くなった際に、人工呼吸器などによる延命を望むか、何もせずに自然な形でのお看取りを望むかは、ご本人やご家族によって様々です。そして、どちらを選んだ場合であっても、ご家族は「やっぱりあの時こうした方が良かったのではないか」と思ってしまうものです。私たちは、ご本人とご家族の思いを尊重し、「選んだことは決して間違っていないんだよ」と、背中を押してあげられるような存在でありたいと思っています。

「その方らしさ」を皆で目指す

病院と違って、当ホームでは看護師と介護士が協力してケアにあたっています。入居者の方々にとっても、看護師よりも生活に近いところで日常的なケアを行う介護士の存在が、心の安らぎにつながっているように感じます。実際、お部屋を訪問する回数が多い介護士のほうが、入居者の方の率直な思いを聞く機会が多いんです。

そして当ホームの良いところは、看護師も介護士も、仕事として的確なケアを行うだけでなく、ご本人やご家族との会話を楽しみ、その会話のなかから、その方らしく過ごしていただくためには何をしたらいいかを自然に考えているところだと思います。スタッフ皆が、「その方らしさ」という同じ方向を向いているからこそ、普段のケアのなかでもちょっとした気遣い・心遣いができているのだと感じています。そういうプラスアルファが入居者の方やご家族に伝わり、紹介元の病院にも伝わって、次の入居につながっていると思うので、私はここで働く看護師・介護士のケアの力にいつも非常に感謝しています

ナーシングホームOASIS

神経難病の方々の希望を支える

生活に合わせた支援を行う

ファミリー・ホスピス 支援部
看護師
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ファミリー・ホスピス 支援部
看護師

当ホームは、在宅で過ごされている神経難病の方を何とかサポートできないかという思いで設立されました。そのため、現在も神経難病の方が多く入居されています。神経難病の方の看護や介護は難易度が高いということもあり、ノウハウのある当ホームは、ナーシングホーム全体の研修センターの機能も有しています。

当ホームのキャッチフレーズは、「自由」と「希望」です。これらはスタッフにも浸透していて、入居者さんやご家族からのご要望に対して、「できません」ではなく、「何かできることはないかな」という考え方で動く習慣がついていると感じます。新しい機器やコミュニケーション支援ツールの導入など、医療保険や介護保険の枠の中ではできないようなことでも、一歩踏み込んで、スタッフ皆が当たり前のように取り組むことができるのが、当ホームの良いところだと思います。

と言っても、私たちスタッフだけの力で実現できているわけではありません。ご家族はもちろん、ケアマネジャーさんや患者会の方々、医師の先生方、保健師さん、福祉用具専門相談員さんなど、様々な方の力があって初めて、一人ひとりの入居者さんの生活に合わせた支援ができていると感じています。

新たな知見を発信していきたい

ある日、新たなコミュニケーション支援ツールを新聞記事で見つけ、「これを使えないか」とおっしゃったご家族がいらっしゃいました。発売前のものでしたから難しいのではと思ったのですが、ご家族の熱意もあり、ひとまず福祉用具専門相談員さんに話をしてみました。すると、メーカーから試作品を貸していただけたのです。その結果、福祉用具専門相談員さんの主導のもと、当ホームで適応のある方を対象に実演しながら勉強会を行うという、大々的なイベントにまで発展しました。

このように、様々な方を巻き込むことによって新たなことを実現できたエピソードも多々あり、私たちスタッフもそうした活動を楽しみながら、日々のケアにあたっています。これからも、神経難病の方の生活をより良くするために様々なことに挑戦し、得られた知見を周囲に発信していくような存在でありたいと思っています。

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